財団について

財団概要

理事長の挨拶

変化がもたらすのは新旧の混在のみならず、両者の不均衡でもある。新しい物や事、また新しい人が増えるとともに、新旧の混淆そのものを忘れることもふくめて、忘却も多くなる。正岡子規の獺祭書屋に習って、むしろ雑然と新旧の書籍文献を並べ置きたい。同時に、絶滅危惧種となった獺に学んで、忘れられた、また忘れられつつある政治学に意を用いたい。そうした構想のもとに、この研究所が発足した。
いうまでもなく、書籍文献を並べ置くにとどまらず、その生産と生産者を支援し、あるいは発掘することも視野に入れなければならない。そうした活動のために、財団としてこの研究所を設立することになった。これを持続させ運営していくことが、まずは目標となる。大方の御協力御支援に期待し、政治学の新旧混在に適切な形が与えられるよう、試行錯誤しつつ、間断のない努力を傾けたい。

一般財団法人 獺政治学研究所

理事長 三浦宏仁